便秘外来
便秘外来
便秘とは、単に「毎日便が出ないこと」ではありません。
なども便秘に含まれます。
毎日排便があっても、硬い便しか出ない場合や、排便時に苦痛がある場合には治療が必要なことがあります。
便秘の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって起こります。
小児の便秘で最も多い原因です。
などの理由で便を我慢すると、便が直腸にたまります。
便は腸の中に長くとどまるほど水分が吸収されて硬くなります。
その結果、
痛い
我慢する
便が硬くなる
さらに痛くなる
もっと我慢する
という悪循環が起こります。
意外と見落とされやすい原因です。
便は食べたものから作られます。
そのため、
では便の材料そのものが不足します。
便の量が少ないと腸への刺激が弱くなり、便意も起こりにくくなります。
特に幼児では、食物繊維不足よりも「食べる量そのものが少ない」ことが便秘の原因になっている場合があります。
便の大部分は水分です。
水分が不足すると便が硬くなり、排便しにくくなります。
また、水分不足は腸の動きも低下させることがあります。
食物繊維は便のかさを増やし、腸の動きを助けます。
などを適度に取り入れることが大切です。
朝食を食べると腸が活発に動き始めます。
朝食を抜く習慣があると排便のきっかけが少なくなり、便秘につながることがあります。
規則正しい生活習慣も便秘改善には重要です。
便秘が長期間続くと、便がたまる場所である直腸が徐々に広がってしまいます。
本来は、
便がたまる
便意を感じる
トイレへ行く
という流れです。
しかし便秘が続くと、
便がたまる
直腸が伸びる
便意を感じにくくなる
さらに便がたまる
という状態になります。
そのため、
「便を出す」
だけでなく、
「便意を感じられる腸に戻す」
ことが治療の大切な目標になります。
便秘と夜尿症は密接に関係しています。
直腸は膀胱のすぐ後ろにあります。
便が大量にたまると、
といった影響が起こります。
その結果、
などの症状が悪化することがあります。
夜尿症のお子さんでは、便秘治療だけで症状が改善することも少なくありません。
まずは便塊除去療法が必要なことがあります
便秘が長く続いている場合、直腸や大腸に大量の便がたまっていることがあります。
この状態では、通常量の便秘薬だけでは十分な効果が得られません。
そのため治療の最初に、
「たまった便をしっかり出し切る治療(便塊除去療法)」
を行うことがあります。
便塊除去療法では、
などの方法があります。
グリセリン浣腸は直腸内の便を排出しやすくする治療で、便が肛門近くにたまっている場合に特に有効です。
また、モビコールを増量して使用する方法は、大腸内にたまった便を徐々に軟らかくして排出する効果があります。
治療中は、
ことがありますが、多くは治療による正常な反応です。
便塊除去療法は便秘治療のスタート地点であり、その後の維持療法を成功させるために重要な治療です。
便秘治療で最も大切なことの一つです。
おすすめは朝食後です。
食事をすると腸が動き始めるため、そのタイミングでトイレに座る習慣をつけます。
便が出なくても構いません。
まずは毎日座ることが大切です。
便の材料を作るためには、しっかり食べることが大切です。
また、十分な水分摂取は便を柔らかくし、腸の動きを助けます。
特に日中は意識して水分をとるようにしましょう。
無理に野菜だけを増やす必要はありません。
なども便の材料になります。
食べられるものから少しずつ取り入れていきましょう。
便秘治療ではお薬を使うことがあります。
代表的な薬として、
などがあります。
これらは便を柔らかくし、自然に排便しやすくするためのお薬です。
長期間使用しても依存性はなく、小児でも安全に使用できることが分かっています。
便秘治療では、
という流れで進めていきます。
便が出るようになっても、すぐに薬をやめると再発することがあります。
便秘で広がった直腸が元の大きさに戻り、便意を感じる力が回復するまでには時間がかかるためです。
そのため、
状態がしばらく続いてから、少しずつ薬を減らしていきます。
便秘はお子さんの努力不足や性格の問題ではありません。
便秘が長く続くと、腸や直腸の働きそのものが変化し、自分の力だけでは改善しにくくなります。
便秘治療の目的は、
「毎日出すこと」ではなく、
「便意を感じたら自然に排便できる状態を取り戻すこと」
です。
焦らず、生活習慣の改善と適切な治療を続けながら、一緒に良い排便習慣を作っていきましょう。
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